
SKT Telecom T1
リーグ戦では苦戦したSKT
大混戦となったLCK Summerを優勝し、Worldsの出場権を勝ち取ったチーム『SKT Telecom T1』。
結果的にLCK春夏と連覇することになったSKTだがリーグ戦ではかなり苦戦した。
SupのMataとFakerのコールがかみ合わず、チームが今一つまとまらない状況が続き、序盤は下位に沈んだSKT。
急遽Effortをスタメンに据えたSKTはそこから破竹の9連勝を達成し、なんとかプレイオフの資格を獲得した。
プレイオフから真の実力を発揮したSKT
リーグではいまいち他のチームを圧倒できなかったSKTだったが、プレイオフのSKTは違った。
SKTは一早く、プレイオフのメタに順応し、Round1からFinalまで格の違いを見せつけるように1チームずつ倒していく。
SKTのエース的存在のClidは『エリス』と『サイラス』を積極的にピックし、序盤のタワーダイブなどから有利を築き、そのまま圧倒するといった試合展開を何度も繰り広げた。
また、SKTの象徴的選手であるFakerも、プレイオフでは目覚ましい活躍を見せた。
『キヤナ』や『ルブラン』といったアサシンチャンプでマップ全体を動き回って試合を支配したり、『レネクトン』を使ってダメージを請け負いながら有利な集団戦を作り上げる渋い仕事をしたり、様々な役割を担っていた。
Fakerのピックプールの広さはどんなメタにも順応しうる、SKTの大きな武器だろう。
最終的なプレイオフ全体の戦績は13戦11勝。
MSIではG2 esportsに屈したSKTだが、Worldsに向けて調子を上げてきており、リベンジする可能性は充分にある。優勝候補筆頭だ。
■SKT vs AFS ハイライト
■SKT vs SB ハイライト
■SKT vs DWG ハイライト
■SKT vs GRF ハイライト
Griffin
リーグ戦では春夏共に1位
昨年より新たな強豪チームとして存在感を放つ『Griffin』がついにWorldsの切符を手にした。
昨年はLCK プレイオフ決勝と、Regional Final決勝という2つのWorldsを賭けた試合に敗北してしまい、後一歩のところでWorldsのチケットを手にすることができなかった。
しかし、2019年では春夏共にリーグ1位を獲得するという安定的した実力で、文句なしのWorlds出場を決めた。
プレイオフでは春夏共にSKTに敗北したり、昨年も決勝戦で勝ちきれなかったりと、BO5に弱いという欠点を克服できるかがWorldsでの鍵である。
個の達人が集結したチーム
Griffinというチームは、『最強の個が集まったチームが最強のチーム』を体現したチームだ。
本格的にスタメンのメンバーが韓国のソロQを回しだすと、全員がトップ10に入るなど、個という面でみるとLCK最強は間違いなくGriffinだろう。
特にJGの『Tarzan』は2位以下に圧倒的な差をつけて、韓国ソロQの頂点に輝いている。
MidのChovyや、AdcのViperなどもとてつもない個人技を持っており、Griffinの集団戦は信じられないスーパープレイが様々なところで発生する。
最近のLOLは全世界的にミクロの重要さが高まっており、戦闘が起きやすくなってきている。
その点において、LPLやLCSなどミクロが際立っている地域に、真っ向から勝負できるLCKのチームはGriffinになってくるだろう。
■Tarzan montage
■Griffin Montage
Damwon Gaming
Reginal Finalsを勝ち抜きWorldsの舞台へ
Worlds最後のイスを賭けた戦いは、経験豊富でスーパーエースDeftを擁するKingZone DragonXと、2019年からLCKに参加した新たな強豪チームDamwon Gamingの戦いに。
Deftがチームを救うバロンスティールからのスーパーキャリーや、Canyonの縦横無尽のマップ支配による圧倒的勝利など、お互い一歩も譲らず、2-2で最終戦へ。
この重要な試合ではNuguri選手が魅せた。ガンクに対し逆に2キルもっていくスーパープレイなど、試合を決定づける活躍でWorlds最後の切符を捥ぎ取った。
個々人の実力は充分。世界大会で100%の実力を発揮できるかが鍵
圧倒的筋力を持ち、LCKでも屈指の実力を誇るトップレーナーのNuguri。
キャリー系のチャンピオンを得意とし、リーグで最もMVPに選ばれたJGのCanyon。
ミクロだけならFakerをも凌ぐと言われるShowmaker。
Damwang gamingはWorldsで上位を狙らうに充分の戦力を持っている。
しかし、全員が世界戦の経験は少なく、Worldsという大舞台で本来の自分達の力を発揮することができるかが鍵となってくるだろう。
もし世界の舞台でさらにレベルアップするようなことがあれば、優勝することも夢ではない。
Damawng gamingはWorldsのダークホース枠筆頭だ。
■Nuguri Montage
■Showmaker Montage