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Razer Viper Ultimate
軽量マウスの新たな選択肢として既に多くのユーザーに親しまれている『Razer Viper』のワイヤレスモデルが販売された。
そのマウスの名前は『Razer Viper Ultimate』。
筆者も「このマウスは凄いぞ」という声を聴いて、Viperを持っているのにも関わらず我慢できずに発売日に購入してしまった。
早速、FPSやMOBAなど様々なゲームで使い込んだので、レビュー記事を書きたいと思う。
Viper Ultimate 製品仕様

Razer Viper Ultimate スペック | |
形状 | 左右対称型 |
ワイヤレス | HyperSpeed |
重量 | 74 g |
センサー | Razer Focus+ (PixArt PMW3399カスタム) |
DPI | 20,000 |
IPS | 650 |
センサー解像度精度 | 99.6% |
ポーリングレート | 125/500/1000Hz |
リフトオブディスタンス | 1.0mm~ 3.0mm(設定可能) |
スイッチ | 光学式 (Razer オプティカルマウススイッチ) |
付属品 | 充電ドック/USB布巻ケーブル |
ソフトウェア | Razer Synapse 3 |
最大ワイヤレス連続使用時間 | 70時間(LED OFF時) |
価格 | ¥16,980 (Amazon記事執筆時点) |
…さて、ずらりとViper Ultimateのスペックを並べてみたが、筆者的に大きな魅力的なポイントを4つ紹介する。
「4つって全然絞れてないじゃねえか!」とツッコミたくなるかもしれないが、あまりにも魅力が多すぎるのでここではご容赦頂きたい。
1高速ワイヤレス『HyperSpeed』
ゲーミングワイヤレスマウスとして最も大切な機能、それはやはり『高速かつ安定した通信』だろう。
その点においてViper Ultimateから新搭載された『HyperSpeed』というワイヤレス技術は現時点で最強と言って過言ではないだろう。
まず通信速度において195マイクロ秒以下の反応を達成したらしい。
これは現状の最速通信技術よりも早いとのことだ。(ぶっちゃけ比較対象はLogicoolのLIGHTSPEEDだろう)
勿論、この反応速度は有線マウスよりも高速だ。
しかしいくら高速でも通信が突然途切れたり、不安定な動作をしていては意味がない。
その安定性という点においてもHyperSpeedは安心設計となっている。
アダプティブ・フリークエンシー・テクノロジーという技術を採用したことにより、常に複数のチャンネルをスキャンして回避すべき周波数を検出し、高速の周波数に瞬時に切り替えるため、タイムラグや途切れのないワイヤレス接続が体験できるとのこと。
実際にゲームをプレイしても今のところラグや遅延などは全く感じていない。
2新センサー『Razer Focus+』
Razer Viper Ultimateから新搭載されたセンサー『Razer Focus+』はセンサーの大御所メーカーPixartとRazerが共同開発して作られたセンサーだ。
PixArt PMW3399をカスタムしたモデルのセンサーで、規格外の20,000DPIと650IPSというスペックとなっている。
このスペックを使いこなせる人類がいるのかどうかは謎だが、とにかくセンサーのスペック面で不満が出ることはないだろう。
リフトオブディスタンス(マウスを持ち上げてセンサーの感知を行わなくなる距離)とランディングディスタンス(再びセンサーの感知を行う距離)を好き位置に設定できるという、今までのセンサーにはなかった機能が搭載された。
そしてマウスパッドを変えても設定したリフトオブディスタンス等を自動でキャリブレーションを行い、一定に保つという機能も搭載されている。
少々上級者向けの機能で使いこなすのは難しいと思うが、競技シーンなどで細かい微調整を行いたいユーザーには嬉しい機能だろう。
3重量74 gという超軽量ボディ
有線モデルのRazer Viperは69gだったが、Razer Viper Ultimateはワイヤレス機能を追加して、なんと5gしか重くなっていない。
最近はマウスに穴を空けるのが業界の流行りだが、Razer Viper Ultimateは穴をあけることなくこの74gという軽量化に成功している。
ちなみにLogicoolのGproワイヤレスマウスは80gなのでそれよりも軽いということになる。
そして本体サイズも極端に小さいということもなく、非常に持ちやすい形状となっているので、本当にストレスフリーなマウス操作を行えている。
4嬉しい『充電ドック』付属
Viper Ultimateは充電ドックが標準装備されている。
また充電ドックは下面がChroma対応のLEDが搭載されており、マウスの充電状況をLEDの色で確認することが可能だ。
充電するときは、Viper Ultimateを充電ドックの上に置くだけであり、マグネットにより簡単に接続され固定することができる。
10分の充電で5時間のワイヤレスプレイが可能で、最大70時間の連続稼働が可能なので、使い終わったら充電ドックに置いておくことを忘れなければ半永久的にワイヤレスプレイが可能となっている。
いちいちケーブルをマウスに接続しないでいいのは本当に素晴らしい。
かぶせ、つかみ、つまみ持ち試してみた
※ぶっちゃけViperと形状は同じなのでViperと同じ評価である。
かぶせ持ち
筆者の手は比較的大きい部類に入るが、なんとかViper Ultimateをかぶせ持ちすることができた。
Viper Ultimateはおしりが低いので、最初は違和感が大きかったが、ゲームをプレイするうちに慣れて、最終的に問題なくプレイできる水準に。
ただし、右手エルゴノミクス形状タイプのマウスと比較すると、多少持ちにくいかもしれない。
とは言っても、問題なく使用できるレベルであり、手が小さい人にはむしろフィットするかもしれない。
つかみ持ち
筆者はずばりこの『つかみ持ち』ユーザーであるが、Viper Ultimateは非常に扱いやすい。
サイドのグリップ感も合わさり、がっちりマウスを持つことができ、個人的には理想の形状をしている。
しかし、おしりが低いので、しかっりと手のひらの部分がマウスに触れていたいという人には少し物足りないかもしれない。
それでも、慣れると問題なく使用できると思う。
つまみ持ち
つまみ持ちユーザーでViper Ultimateの形状に不満を持つ人はいないのではないだろうか。
それほどViper Ultimateはつまみ持ちがしやすい形状となっている。
おしりが低いので手に干渉してくることもないし、サイドのグリップにより、ホールド力もアップ間違いなしだ。
つまみ持ちユーザーはViper Ultimateを買って損はないだろう。
他のマウスとの比較
vs 有線Viper
表面の形状はほとんど一緒だ。
中央の溝の部分に少しだけ違いがある。筆者はViper Ultimateの方がデザイン性が好きだが皆さんはどうだろうか。
また、ホイールが有線Viperより少し小さくなっており、少々重くなっている。これは好みが分かれる部分だと思う。
裏面のソールは大きく違っており、Viper Ultimateはセパレイト式になっており、ソールの角も加工され、滑りという部分で強化されている。
vs 軽量マウス
左がFinalMouse UL2 CAPETOWNで右がGlorious Model Oだ。
両マウス共に今年発売された人気の軽量マウスだが、Viper Ultimateも遜色ない重量となっている。
大きさはFinalMouse UL2 CAPETOWNよりも大きくGlorious Model Oよりも小さい程度の大きさだ。
価格が違うとはいえ、マウスのスペック面では大きくViper Ultimateに分がある。
総評:ワイヤレスマウスの新定番
今までのゲーミングワイヤレスマウスは正直LogicoolのLIGHTSPEEDを搭載したマウスしか選択肢がない状況だった。
しかし、ここにHyperSpeedを搭載したViper Ultimateという新しく、魅力的な選択肢が追加されたことはゲーマーにとって喜ばしいことだろう。
価格は現在16,000円前後と、気軽に購入するには少々難しい金額だが、それに見合うスペックとパフォーマンスを兼ね備えているマウス、それがViper Ultimateだ。
筆者はLeague of Legendsや、Fortniteを主にプレイしているが、非常に持ちやすく最速の反応で動作するこのマウスを使いだしてから確実にパフォーマンスが向上した。
Razer Viper Ultimate はワイヤレスゲーミングマウスを悩んでいるユーザーがいたなら、是非一度手に取って試してほしい製品だ。
- 高速かつ安定のワイヤレス機能『HyperSpeed』搭載
- 超高精度センサー『Razer Focus+』搭載
- 軽量74gという本体重量
- 充電ドック付属