
ふぇぐ選手が日本人初賞金総額1億円越えプレイヤーに

▲100万ドルを勝ち取ったふぇぐ選手(左)
2018年12月15日~16日、幕張メッセにて『シャドウバース』の世界大会『Shadowverse World Grand Prix 2018』が開催された。
この大会の優勝賞金はなんと100万ドル(約1憶1千万円)である。
そして、この100万ドルを賭けた戦いを制したのは、よしもとLibalent所属のふぇぐ選手だ。
日本人選手で賞金総額一億円を突破したのはこれが初めて。
今まで一位であったプレイヤーは格闘ゲーム界で有名なときど選手で、その賞金総額は約5000万円であり、今回の大会だけでふぇぐ選手は2位にダブルスコアをつけたことになる。
優勝を決めたポセイドンドローは、シャドウバースシーンを飛び越え、e-sportsシーンの歴史に残る出来事になったのは間違いないが、その獲得賞金もまた、e-sportsシーンの歴史に深く残り続けることだろう。
▲優勝を決めた奇跡のポセイドンドロー
世界のeスポーツ賞金ランキングを調べてみた
Esports Earnings というサイトを用いてeスポーツの大会で得た獲得賞金を調べてみた。
ちなみに、チーム種目のタイトルは、獲得賞金÷人数で金額が算出されている。
1位:KuroKy 賞金総額:$4,128,926
賞金総額:$4,128,926
国籍:ドイツ
年齢:26
種目:DOTA2
2位:N0tail 賞金総額:$3,735,055
賞金総額:$3,735,055
国籍:デンマーク
年齢:25
種目:DOTA2
3位:Miracle- 賞金総額:$3,701,337
賞金総額:$3,701,337
国籍:ヨルダン
年齢:21
種目:DOTA2
DOTAプレイヤーが上位を占めている
賞金ランキング1位はDOTA2プレイヤーのKurokyでなんと$4,128,926もの賞金を稼いでいる。
そして続く2位、3位のプレイヤーはN0tailとMiracle-。いづれもDOTA2のプレイヤーだ。
「あれれ? なんかDOTA2の選手ばかりが名を連ねているな?」そう感じているだろうが、それもそのはずである。
なんと、上位1位~44位まで全てDOTA2プレイヤーが賞金ランキングを占めているのだ。

▲獲得賞金100万$を超えるDOTA2プレイヤーがずらり
DOTA2がどうしてここまでの成績を残しているのか。
その正体は『The Invitational』というe-sportsシーンにおいて他の追随を許さない賞金規模の大会によるものだ。
The Invitationalは、毎年開催されるDOTA2最大の大会であり、2011年の初開催以降その賞金額は右肩上がりで増え続け、2015年には賞金総額10億円を突破し、2018年にはなんと28億円以上の賞金総額となったのだ。
The invitationalの次に賞金規模の大きい大会である『LoL World Championship 2018』の賞金総額は約6.8億円であることから、その異常さがお分かりいただけるだろうか。

▲他の追随を許さない賞金総額
タイトル別賞金ランキング1位のプレイヤー
CSGO :Xyp9x
プレイヤー:Xyp9x
賞金総額:$1,315,391
国籍:デンマーク
年齢:23
League of Legends :Faker
プレイヤー:Faker
賞金総額:$1,175,068
国籍:韓国
年齢:23
Hearth stone:Thijs
プレイヤー:Thijs
賞金総額:$694,660
国籍:オランダ
Fortnite:Tfue
プレイヤー:Tfue
賞金総額:$469,875
国籍:アメリカ
StarCraft Ⅱ:Maru
プレイヤー:Maru
賞金総額:$405,589
国籍:韓国
Overwatch:Profit
プレイヤー:Profit
賞金総額:$194,730
国籍:韓国
年齢:23
ふぇぐ選手と海外選手の比較
シャドウバースというタイトルでふぇぐ選手が獲得した賞金は約1,000,000$であるので、DOTAⅡ、CSGO、LOLに次ぐ第4位ということになる。
今年e-sportsプレイヤー殿堂入りも果たしたFakerと、ほとんど同じ賞金を稼いでいると考えると驚愕的な事実である。
勿論、ここに名を挙げたプレイヤーはチームからの給料やスポンサー費、グッズ収入などからきっと獲得賞金以上のお金を稼いでいるだろう。
それでも、純粋な大会での獲得賞金という項目において、日本人選手が上位に位置したということは、ビックニュースであることに変わりはない。
さらに、Shadowverse World Grand Prix は来年も優勝賞金1,000,000$で開催予定とのことであり、来年も日本人選手が優勝することが出来れば、二人目の億越えプレイヤーが誕生することになる。
また、ふぇぐ選手が二連覇を達成しようものならば、CSGOとLOLを超える賞金総額を得ることになる。
今回のシャドウバースの盛り上がりはきっと海外勢にも轟いただろう。
ますますシャドウバースシーンの競技レベルは激化し、優勝争いも熾烈なものになるだろうが、是非がんばってほしい。