概要

皆さんはDota2というゲームを知っているだろうか。
かつてDota系とも呼ばれた現在のMOBAタイトルの元祖とも言えるゲームだ。

また世界で一番の賞金総額を誇るゲームとしても有名で2018年8月に行われたDota2公式大会『The International 2018』では賞金総額約28億円もの賞金が支払われた。

そんなe-sportsを語るうえで欠かせないDota2だがゲーム本編とは異なる部分で現在盛り上がりを見せている。

それが『Dota Auto Chess』だ。

チェスという名前がついているが簡単に言うと特定の駒を揃えていく麻雀の様なゲームである。
元々Dota2のMOD、いわゆるカスタムゲームとして2019年1月に登場した本作だが爆発的な勢いでファンの集め、今やDota 2史上最高人気を誇るカスタムゲームとなっている。

そして現在、日本語化を機に多くのプロゲーマーやストリーマー達がプレイしており、日本でも着実に盛り上がりを見せ始めている。

今回はそんな『Dota Auto Chess』で筆者が初めて1位を取るまでに思ったこと、感じたことをまとめてみた。

初めてのDota Auto Chess

正直な初めての印象は、

“運ゲー“

そんな風に感じていた。

なぜならこのゲームで重要な駒達はターンの最初に引くガチャに左右されるからだ。

運が良ければ知識がなくとも強い部隊が作れる。
運よく他の人よりも先に強くなってしまえば勝てる。

そして1戦も約2,30分と長い為、いい駒が揃わず一方的に負けてしまう時間は苦痛でしかなかった。

もちろん初めてのDota Auto Chessは惨敗に終わった。
その後も全く勝てない試合が続いたが負けず嫌いな筆者は幾度となく負け続けた。

コツをつかめば最高のゲーム

筆者のDota Auto Chessへの熱が冷めつつあった頃、一つのコツを掴んだ。

“「序盤のゴブリンが強い!」”

自分なりコツが生まれてくると不思議とDota Auto Chessが一気に最高のゲームに変わった気がした。
また★1の駒が多いゴブリン族を集めたいのであればレベル4の時にガチャを回す方が良い(レベル4の時は50%の確率で★1が排出されるため)などの戦略を考えられるようになると尚更楽しくなってくる。

1位を取るまでには至らないが度々上位に食い込めるようになった。
利子ボーナスのシステムなど複雑なルールを理解することでガチャやレベルアップへの投資のタイミングがいかにシビアなのかもわかるようになった。

もうこれが面白くて仕方ない。

“「この戦略がダメだったから今度はあれを試してみよう」”
“「他のプレイヤーが○○を既に多く集めているから自分はできるだけ被らない編成で行こう」”

考えれば考えるほどこのゲームの魅力に取りつかれていった。

1位へのカギは戦略と少しの運

やっとゲームを理解してきた頃、自分なりの強い動きが固まってきた。

理想は最序盤で「ゴブリン賞金稼ぎ」「クロックワーク」「ティンカー」「ティンバーソー」の中から3体を揃えること。


(それぞれ「ゴブリン賞金稼ぎ」「クロックワーク」「ティンカー」「ティンバーソー」)

この中から3体を揃えることが出来れば「ゴブリン3」の種族シナジーと「メカ2」のクラスシナジーが発動する為、序盤をかなり有利に進めることが出来る。
また★2を作れるのであれば上記のキャラクターに関わらず優先的に狙おう。
その為にも序盤はなるべく倉庫を駒でいっぱいにしておくのがいいだろう。

要らなくなれば売ってしまえばいい。
★2が作れる可能性を広げておくことが大切だ。

中盤は「ゴブリン賞金稼ぎ」を序盤に手に入れている時は可能であれば他アサシンを集め、「アサシン3」の発動を目指すのが強いと感じた。
また中盤に差し掛かると貯金をし、利子を得ながらレベルを上げていくことも大切になってくる。

理想は勝ち続けた連勝ボーナスで貯金していくことだが負けている場合にも連敗ボーナスが入るためやけになってガチャを引かず、しっかりと貯金をして逆転の機会を狙おう。

終盤はいよいよ貯めた貯金を使って勝負を仕掛けていかなければいけない。
最終的な自分の編成を考えつつ、周りの相手を見てレベルアップに投資をしたり、一気にガチャを回したりと自分の状況や戦況を読んでいくことが大切になってくる。

色々と自分なりの戦略を綴ったが最終的には運を味方にできるかどうかはあなた次第だ。
ちなみに筆者が初めて1位を取るまでにかかったプレイ時間は18時間でその時の編成は以下のような編成だった。

この時は比較的早く★3も作ることができ、シナジーも楽々発動できた為、結局は運が良かった。

また「雷のエレメンタル」「恐怖のデーモン」などの強キャラの★3が作れたことも1位を取れた要因の一つだろう。

(上記のような戦歴は『Dota2 Auto Chess OP.GG』というサイトで確認することが出来る。)

まとめ

そんなこんなで色々自分なりの思ったことや感じたことを綴ってきたが最後の最後は結局運なんだ。
どんな素晴らしい戦略を持っていても完全に運に見放されれば勝つことはできない。

ただ限りなく勝利への可能性を高めるために戦略や『メタ』は追い続ける必要がある。

どんな構成が主流なのか、どんな駒が強いのか。

『Dota Auto Chess』のような常に環境が変化し続けるゲームは飽きがきにくく、本当に面白い。
筆者と一緒に『メタ』を追いたい人は下記2つのサイトで最新の情報をチェックだ!

・TIER LISTS https://qihl.gg/tierlist
・ドタオートチェス攻略wiki http://dota-auto-chess.sakura.ne.jp/

またPCでゲームをするのはハードルが高いという人は最近Android版がリリースされたのでそちらで遊んでみてはいかがだろうか。
(iOS版は近日アルファテストの実施がまもなくだと公式Twitterで予告されている。)

それでは筆者はまたオートチェスに励むとしよう。

ではでは、よきオートチェスライフを!

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