All-STAR 1v1トーナメント

プロプレイヤー全32名が参加する1v1トーナメントです。真剣勝負を挑むか異色ピックで盛り上げるかは各プレイヤー次第ですが、優勝者には最高に格好いいドレイヴン様のトロフィーと2018 1v1王者の称号が贈られます。

出典:LOL公式

今年も開催されたLeague of legends ALL-STAR。

今年は開催地をエンターテメントの聖地『ラスベガス』に移して開催された。

そのALL-STARで恒例となっている『1v1トーナメント』は、各地から選ばれたトッププロの中で1v1最強を決めるという、ALL-STARの中でも特に人気の高いイベントだ

今回はその1v1トーナメントについて紹介していく。

ルール

1v1トーナメントはWorldsなど普段の大会で使用される「サモナーズリフト」ではなく、「ハウリングアビス」という1本道のステージで行われる。

勝利条件は以下の3つのどれかを達成することだ。

1v1トーナメント勝利条件

①相手をキルする

②先に100CSを達成する

③先に相手の1stタワーを破壊する

また、開始前にお互い3チャンピオンをBANすることができ、計6体のチャンピオンが除かれた中から、お互い1チャンピオンを選択する。

自分が選択したチャンピオンは、試合が始まるまで相手に知られることはないので、相手がどんなチャンピオンを使ってくるのかを予想し、それに勝つことのできるチャンピオンをピックしていくことも必要となってくる

しかし試合が始まってしまえば、1v1トーナメントは一本道での一対一の殴り合いであり、さながら格闘ゲームのようである。

ひたすらどちらが上手いかを競いあうのだ。

歴代王者

All-Star 2015 Los Angeles


1st:Bjergsen
2nd:Doublelift
3rd:PraY、Froggen

ALL-STARで1v1トーナメントが初開催となった2015年。

その決勝ではNAを代表する二人である、ミッドレーナー「Bjergsen」とADC「Doublelift」の決戦となった。

このNA対決を制したBjergsenが初代1v1トーナメント王者となった。

All-Star 2016 Barcelona


1st:uzi
2nd:Maple
3rd:Smeb,xPeke

2017年のALL-STAR 1v1トーナメントでは中国勢が躍進した。

決勝では中国を代表するADCの「uzi」とミッドレーナーの「Maple」の激突となった。

世界一のADCと謳われるuziのマークスマンは圧倒的で、uziが二代目1v1トーナメント王者に輝いた。

All-Star 2017 Los Angeles


1st:uzi
2nd:Bjergsen
3rd:PraY,Jisu

初代王者と二代目王者が決勝でぶつかるという熱い展開になった2017年。

この王者対決を制したのはuziであった。

これでuziは圧倒的ハンドスキルで2016年、2017年の二連覇を達成することとなる。

All-Star Las Vegas 2018

日本代表EviとCerosの結果

初戦からCapsと当たってしまったCerosは惜しくも初戦敗退

日本代表チームDFMのミッドレーナーとしてWolds2018に出場し、Bjergsenなどの世界的ミッドレーナーと渡り合ったCeros。

そんなCerosは一回戦から優勝候補の一角Capsと当たってしまう不幸なマッチアップに。

Capsといえば今年Worldsで準優勝を達成したFnaticのミッドレーナーで、様々なチャンピオンを超高水準のメカニクスで使いこなす化け物である。

しかもまだ19歳ということもあり今後のLOLシーンの中心の一人であることは間違いない。

そんなCapsに対してCerosは得意チャンプのヴェルコズを選択。

対するCapsは追加されたばかりの新チャンピオンニーコを選択した。

直近のイベントであのFakerをレーンでソロキルしたCerosのハンドスキルに期待がかかるも、試合はすぐに決着がつく展開に。

新チャンピオンニーコは1v1においてとてつもない潜在能力を秘めており(終盤ではほとんどの試合でバンされるほど)、その能力をいかんなく発揮したCapsに敗れてしまった。

Peanutを撃破したEviはBest16で王者uziに挑んだ

日本最強の男といっても過言ではないEviの1v1トーナメント出場はこれで2回目。

1回目は初戦敗退という苦い思い出で終わっているだけに、今回は上位進出に期待がかかっていた。

そんなEviは初戦Dumbledogeのパイクを相手にアカリを選択し、終始有利に試合を進め危なげなく勝利。

続く二回戦、対戦相手は数多の試合をキャリーし、ルックスもかっこかわいい系で大人気の韓国代表Peanut

そんなPeanutはドレイブンを選択。

対するEviは、直近のイベントで同じく韓国代表Bangを1v1で葬ったタム・ケンチを選択した

Lv1から戦闘をしかけていくEvi。

そしてその戦闘中に絶妙なタイミングでLv2になり、すかさずドレイブンを食べていく。

そのまま、イグゾースト、ゴーストをうまく活用しPeanutをLV2で倒しきってしまった。

ちなみにPeanutはEviのタムケンチを見て勝利を確信し、次のuzi戦のことを考えてしまったとのこと。

相手を油断させ、さらに1v1に実は強いタムケンチの選択はナイス判断だったようだ。

3回戦でEviがぶつかった相手は2016,2017年1v1トーナメント王者であるuziだ。

圧倒的ハンドスキルを持つ世界No.1ADCであるuziは、しっかりとEviを研究してきたのか、1、2回戦で勝利を掴んだアカリやタムケンチをしっかりとBAN。

そして、uziは自信の得意チャンピオンの1体であるヴァルスを選択するという勝利への徹底ぶり。

それに対するEviは、自身で秘策と称するオラフを選択した。uzi相手ではCSやタワーでの勝利をとるのは困難であることからキルを狙った選択だろう。

やはり、試合展開は抜群のハンドスキルを持つuziがペースを掴んでいく展開に。

徐々に広げていくCSとHP。

じり貧かと思いきや、Eviが仕掛けていった。

スキルがuziに命中したのを確認すると、ゴーストとイグゾーストを使ってuziに襲い掛かる。

しかし、冷静にEviの仕掛けをさばききったuziが僅かなHPの差でこの戦いを勝利した。

決勝は若き才能のぶつかり合いに

All-STAR 2018 1v1トーナメントの決勝に進んだのは、Uziでもなく、Fakerでもなかった。

お互い19歳同士という若き才能であるEUのCapsとオセアニアのPabuという驚きの組み合わせに。

しかしどちらも実力は本物である。

Capsは中国を代表するUziとMapleを倒し、Pabuは韓国を代表するミッドレーナーのFakerとRookieを倒して決勝戦へ駒を進めてきた

▲uziのオリアナをCapsの代名詞でもあるヤスオで圧倒する

▲Fakerがまさか敗れるとは。Pabuという名前が世界に轟く

 

お互い大物を倒して決勝戦までやってきたCapsとPabu。

若き才能同士の戦いは、その若さもあるのだろうか全試合あっという間に決着がつく展開になった。

一試合目は、CapsのヴェインとPabuのフィオラがLv1から激しく戦闘を繰り広げる。

最後は急所の出現位置に恵まれたPabuが紙一重でCapsを上回った。

続く二回戦、後のないCapsはCerosを圧倒したニーコを選択し、対するPabuはイレリアを選択。

一回戦で乗りに乗ったのかPabuがLv2からタワーダイブを選択していくという大胆なプレイをしていく。

しかし、ギリギリ削りきることができずにCapsが勝利。

一勝一敗で並んだ3回戦、これに勝つとALL-SATR2018 1v1トーナメントの王者となる重要な一戦。

この一戦のマッチアップは2回戦と同じくCapsのニーコvsPabuのイレリアという構図になった。

同じ19歳でも、Worlds決勝戦を経験しているCapsの方が、経験という面で一歩上回ったのだろう。

大事な一戦でもしっかりと自分のパフォーマンスを発揮し、完璧なプレイでこの試合を勝利した。

そしてこの瞬間、ALL-SATR2018 1v1トーナメントの王者がEUのニュースターCapsに決まった。

 

感想

▲ALL-STAR2018 1v1トーナメント 全試合結果

出典:https://lol.gamepedia.com/All-Star_Las_Vegas_201

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